「いじめについて1」



「いじめについて1」





 倉吉のおばあちゃん家には
30匹ぐらいのチャボがいます。
チャボの寿命は10年程度といわれていますが、
倉吉の田舎はキツネやテンやトンビなどの天敵だらけです。



 寿命を全することは稀で
なんらかの形で食べられたりしてしまうので
平均的には4〜5年程度だと思います。




 私は毎年鳥取に帰っていたのですが
そのたびに新しい若いチャボが増え、
古いチャボがいなくなり、
世代が変わっているのがわかります。




 そして毎回繰り返されるのが、
必ず起こる「いじめ」です。
30匹いると2匹ぐらいは必ずいじめに合うのです。




 強いチャボは毛並みが艶々していて、
体も大きく、丸々と太っていて、自信満々です。
しかし、いじめにあっているチャボは毛がむしらされしまい、
はげたかのような風貌で、そして体も細く、
うつろな表情をしているのが人間にもわかります。




 ひどい時はつつかれすぎて、
骨が出ていることもあります。
骨が外にむき出しになった状態でなんとか生きているのです。
チャボの世界には倫理などありません。
そんなチャボにたいしても容赦なく
いじめを続けます。




 人間には立ち入ることができない
厳しい自然の掟があります。 




 チャボは夜は安全な小屋に帰って寝ます。
外で寝るとすぐに小動物に食べられてしまうからです。
夕方になると誰が教えたわけでもなく、
自然と小屋に帰っていくのです。




 いじめにあっているチャボも死ぬわけには
いかないですから小屋には戻らなくてはなりません。
しかし、先に帰れば別のチャボにつつかれますから
みんなが寝静まった頃で、そろそろと忍び足で帰っていきます。
おばあちゃんは全員が入ったことを確認してから
鍵を閉めます。




 朝、おばあちゃんが小屋を開けるといじめにあっているちゃぼは
すぐに庭の隅の方に逃げて、独りでとぼとぼと時を過ごしています。
みんなはえさを楽しそうに食べていますが、
いじめにあっているチャボが一緒に食べることはありません。




 おばあちゃんが気を使って、
いじめにあっているチャボに
個別にえさをやっているので生きていけますが、
いつも独りでえさを食べているのです。




 これはどんなに世代が変わろうが、
私が小さい頃から鳥取の田舎へ
帰る度に繰り返されていることでした。
子供の原体験として、
この自然の摂理は強烈に残っています。



 いじめというのは集団を形成する
生物全般に起こるものなのだと身にしみて
感じてきました。





*近日中にコラムが続きます








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