「コミュニケーションとは何か?コミュニケーションの定義」


「コミュニケーションとは何か?コミュニケーションの定義」




 コミュニケーションと聞くと皆さんはどんなイメージを持つでしょうか。
一般的には、雑談、交渉、あいさつ・・・等々を思い浮かべるでしょう。
IT系の方であれば、もう少し広く、メールやチャット、ツイッター等を
含めてイメージするかもしれません。


  
 学術的にもコミュニケーションの定義はわりと曖昧です。
工学系の定義であれば、「情報伝達」と定義されます。
ここで言う情報とは、物質やエネルギーが構成する一定の法則を意味します。
エネルギーや物質の持つ一定の法則が、メディアによって行き来すれば
それがコミュニケーションとなります。



 何でも良いのですが、今このブログはキーボードで創られた
言葉が書かれていますが、これは画面の上に言語を書いて形を創っています。
これは広義の意味で私が画面上に物理的な法則を創っているのです(ディコーディング)。
これをメディアである、インターネットを通して皆さんに伝え、それを皆さんなりに
理解してもらっている(インコーディング)。この一連の作業がコミュニケーションです。



 もっと広く考えると、冷え性の方と暑がりの方が手を繋ぐと
手がメディアになって冷え性から暑がりに温度が伝わります。
これもコミュニケーションです。ちょっと意味が広すぎますね(笑)




 一方で、言語学的な解釈では「伝達」と言うよりも「共有」と言う意識が強くなります。
コミュにティは共同体です。お互いが持っているものを共有すると
コミュニケーションが成立します。
コミュニケーションとはもともとその言葉を見るとCommnicationであり、
「comm(共に)」と言うスペルが含まれています。
伝達と言うよりも、「共有」するイメージです。




 ちなみに今「.com」の由来が気になって調べてみたのですが、
Commercial(商用)から来ているみたいですね。
Commnicationではないようです。ちょっと面白くありません。。。




 さてさて、もう少しメタレベルに推し進めていくと
コミュニケーションは、宗教的な言葉としても使われています。
もともとコミュニケーションと言う用語は
神様との交信という意味合いがあるようです。
神様とお話することがコミュニケーションなのです。
この辺から若干ぶっ飛んできますね。
でも一番古くコミュニケーションと言う用語が使われた
源泉はキリスト教から来ているみたいです。
ちなみに「破門」を英訳するとexcommunicationになります。
 

 
 ちなみに私は社名をつけるときに
direct Communicationと言う言葉を勝手に作りました。
元々ダイレクトコミュニケーションとはマーケティング用語で、
メールなどで直接お客様に広告を打つと言う意味があります。
しかし、私は勝手に、生の人間同士のやりとりと定義を
変えてこれを社名にしてしまいました。




 ちょっと面白い現象と言うか、私が作った創語がいつのまにか
マーケティング用語を逸脱して生の人間同士のやり取りと
言う意味で使われていたりしていて、面白かったりします。




 そんな奥深いコミュニケーションの世界ですが、
深いだけに興味がつきません。勉強勉強。





参考文献
コミュニケーション論 1999 後藤将之 中公新書
コミュニケーション論 2004 小林 宏一 武蔵野美術大学出版局
コミュニケーション学―その展望と視点 2003 末田 清子 (著), 福田 浩子 (著)  松柏社


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